「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。」
マタイによる福音書5章9節
4月主題聖句 「主イエス・キリストの恵みと平和が、あなたがたにあるように。」
ガラテヤの信徒への手紙1章3節
主イエス・キリストは、いったいぜんたい何が一番幸福なのかということを、深くて、明解なお言葉によって示されました。
すなわち、平和を作りだすということが、幸福だというのです。
「しあわせだなあ。ぼくは君といるときが一番幸せなんだ。いいだろう?」
この有名なアドリブは、わたしが大好きな若大将加山雄三の言葉です。
ここで語られる「幸せ」というのは、「共に生きることの幸せ」だと思います。
大好きな人といつまでも一緒にいたい、この時間がずっと続くといいなあ・・・、こういう感覚を幸せというのでしょう。
子どもたちには、こういう時間が当たり前の時間であるべきではないかと、わたしは考えています。
子どもたちが、あたたかなひざしのなか、木陰で草の上に座って夢中になって絵本を読んでいる。
そのうち、その子はまどろみはじめ、傍らの子犬も船をこぎ始める。
そういうゆったりとした時間は、「守られている」ことを当然のこととして享受しているからこそ生まれます。
大人は、こどもたちに、このゆったりとした幸せに満ちた環境を作りだし、守り抜く責任があります。それこそが大人の幸せなのではないでしょうか。
現代のこどもたちは急がされています。大人の都合でこどもをはべらせてはいませんか。
子どもはこどもの時間を生きています。その速度は大人よりも遙かに速いです。
こどもの一年は大人の10年にも匹敵するのではないでしょうか。
子どもたちは、ものすごいスピードで環境を吸収しています。
だからゆったりとしたあのまどろみの時間にもものすごい勢いで成長を遂げている。
だから、こどもから観れば、一日はものすごく長い。
いま、このときはこどもたちにはかけがえがありません。
この時期に現れる「敏感期」を見逃すことのないようお子さまをじっとよく観察してください。
そして適切な関わりを模索してください。
家庭こそ最良のモンテッーリ教育の場です。