◆聖句によせて 「子どもたちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。」 マルコによる福音書10章14節
グローバリズム、規制緩和などの経済政策によって日本全体が低成長の時代に入りました。
若者たちの貧困、女性の貧困、超高齢社会、一人勝ち、勝ち組、金融工学・・・。人々は不安のために競争する力を持ちたいという観念に強迫されています。
どうなのでしょう。競争で勝ち抜くことが大事なのでしょうか。
わたしたちの生きるモデルはどこにあるのでしょうか。
二千年前の中東の一角では、子どもは被差別の扱いを受けていました。
人を数える時には、女性と子どもは員数外でした。
子どもは弱者ですから、戦争でも災害でも、まっさきに犠牲を強いられるのは子どもです。
日本の子どもたちは貧困下に置かれている言われています。 大阪では問題行動を起こす子どもを隔離すると言います。どうしてこんなことになってしまったのでしょうか。
本当の意味でこどもを大切にしていないのだと思います。
ホザナ幼稚園の子どもたちを、どう育てたいか。わたしたちのモデルは主イエス・キリストです。
イエスさまは、差別されていた子どもを、ひとりの大切な人間としてみつめておられます。 大人の都合で子どもを動かそうとはされませんでした。
子どもが、神さまにとっても人にとっても尊い存在であり、愛されるべき存在であり、大切にされるべき存在であることを、身をもって示されたのです。
子どもたちが、その心から「やりたい」、「やってみたい」、「なんだろう」、「なぜかしら」、「何やっているの」、「自分でやりたい」・・・・・、とわくわくしながら願うことがある。
それは神さまが与えた賜物としてどんな子どもにも与えられています。その賜物を、まずはわたしたち自身が心から信じましょう。
子どもを大人の都合で枠にはめるのはやめましょう。
子どもは大人より秩序が大好きです。その秩序への愛を妨げるのは大人の都合です。 大事な事を大事だと伝える真剣なまなざしは子どもの心に秩序の大切さを刻みこみます。
そのためには大人は秩序の体現者となる必要があります。
こどもを大切にする社会は、大人を成熟させるのです。
子どもたちに最善の教育をしたい、そのために互いに努力を続けましょう。