2月の聖句によせて

  • 2014.03.05 Wednesday
  • 20:07
◆聖句によせて
「平和を保ちなさい。そうすれば、愛と平和の神があなたがたと共にいてくださいます。」
                                                                              コリントの信徒への手紙僑隠馨錬隠雲
 平和を保つことがいかに困難なことか、わたしたちは日常生活でいやというほど経験しています。

 平穏な生活を送りたければ、人と接しないのが一番ですが、そういう訳にはいきません。一つの事柄をめぐってもさまざまな意見があり、ぶつかり合います。ぶつかりあいたくないけれども、否応なしにぶつかるのが人間というものです。

 上記の言葉は、使徒パウロが、お互いにぶつかりあうコリントの人々に向けて勧めています。

 でもわたしには、逆じゃないのかと思えるのです。
つまり、愛と平和の神さまが、わたしどもと共にいてくださるからこそ、平和になれるのではないかとね。

 しかし、順番は、「平和を保ちなさい。そうすれば云々」と続いているのです。

 どいうことなのでしょうか。「平和を保ちなさい」と言われて自分たちでそれができれば、世話がありません。自分たちではどうにも平和になれないので、わたしたちは困っているのです。

 では、「平和を保ちなさい」という意味は、他にもっと別の内容が秘められているのでしょうか。

 エーリヒ・フロムという心理学者だったかと記憶するのですが、『愛するということ』という本の中のただ一箇所だけ覚えている言葉があります(記憶が正しいことを祈ります)。

 それは「愛するということは意志である。」(そのとおりの文言かどうかはあやしいです)原著は、Die Kunst des Liebens 英訳では確か The Art of Life だったかと思います。当時、アートという言葉が不思議で印象に残りました。

 なるほど、愛するということには芸術的・技術的な側面があるのかと思いました。

 そうなんです。愛するには、ただ心のなかで思っているだけでは愛したことにはならないんだ。

 愛するには具体的な行為、技術が必要なんだと教えられたのです。

 モンテッソーリ教育では、大仰な褒め言葉を多用したり、競争意識をあおったりしません。

 これは現代心理学や脳科学の知見と一致しています。

 こどもたちを溺愛したら子どもの成長は阻害されますが、子ども自身の自律性を信頼して、適切な関わりをすることによって、こどもは大きな成長を遂げます。こどもを成長へと導くのは、この適切な関わりという技術、知見が必要だということです。

 平和を保つには、平和を作りだす技術が必要だということでしょう。

 どんなに叩かれても、攻撃されても、挫けない、撃たれ強い強靱な心身をもって、相手を愛するという意志において決して動揺しない人格を形成すること、これは技術と意志が必要ですです。

 イチロー選手の自己管理能力は技術と実行する意志に支えられています。

 心理学では、このような力をレジリエンス(「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」)と言います。レジリエンスに溢れる人格を形成することを目標にしましょう。

 
JUGEMテーマ:建学の精神
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