今日の礼拝は紙芝居「マリちゃんとこすずめ」のお話でした。家に迷い込んだ小雀を飼いたくてたまらないマリちゃんでしたが、お父さんは明日には放してあげようと言われます。マリちゃんは不満でした。かわいいから飼いたいのです。かごにいれてえさをあげるのですが、こすずめは寂しそうにするだけで食べません。 翌日の朝、やっぱりえさを食べてはくれません。お外ではお母さんらしい親雀がちゅんちゅんと鳴いていました。 お父さんは、お母さんが待っているんだよと諭してくれました。雀は人間の与えるえさは食べないんだよ。神さまが与えてくれた自然のなかで育つのだと教えてくれました。 マリちゃんは泣いていました。ごめんね、すずめさん。心の中でそう言いながらこすずめを逃がしてあげました。小雀は元気よくはじめてちゅんと鳴いてお母さんと一緒に空へ飛んで行きました。 5月1日に、幼稚園に小鳥が迷い込んできました。窓に映った青いお空を本当のお空と間違えたのでしょう。何度も窓にぶつかってしまいます。わたしは虫取り網で小鳥を捕まえて、「見て見て」とけいかせんせいを呼びました。わたしもマリちゃんと同じ気持ちでした。飼いたいなあと思ったのです。でも、けいかせんせいはすぐに逃がしてあげてと言いました。それじゃあ写真を撮ろう。けいか先生に撮ってもらいました。 あとで、あの小鳥はなんという小鳥なんだろう。調べてみました。 すると「キビタキ」だとわかりました。きれいな鳥でした。 放してあげると、一度園庭の樹にとまり、それからどこへともなく飛んでゆきました。 いまごろどうしているかなあ。